2011年6月28日火曜日

Make Material ①


ナマステ ウッジョールです。

公開授業の次の日、算数の授業に役立ちそうな教材作りを
先生方と一緒に作った。

まず、今まで26校を巡回してきて、
感じたネパールの算数教育(算数だけじゃないんだけど)の問題点を
3つに絞って、話をした。
①数の概念が理解できていない。
 数字は教えるけど、10がいったいどんな数なのかきちんと教えないので
 子どもは10を文字や言葉として理解しているだけ。
 なので、「5と10どちらが大きいか」と訊いても、「5」と答える子どもが結構いる。
 教材を使って教えることも少ない。あっても使わない。
→具体物、半具体物をたくさん取り入れて、教えよう!
 教材が、あるなら使おう!ないなら、作ろう!
②経験と練習量が全く足りていない。
 操作活動のいっさいないネパール。授業中の子どもの活動は、
ノートに書くか、全員で同じことを何度も言うだけ。
先生は宿題をたんまり出すが、やりかたのわからない宿題をしてくるわけはなく
ずるい子どもは、やってきた子のノートを写しているだけ。
→子ども一人ひとりに操作活動させよう!教材を作ろう!
③教科書と子どものレベルが合っていない。
 開発国は海外の支援が多く入っているため、政府があれもこれも取り入れて
 教科書を作ってしまう。(子どものことは考えずに)
 なので、1年生の教科書にも掛算、割算、分数まで載っている。
 数の概念が理解できていない子どもにどうやって、教えるのか?
 何も知らない先生達は、教科書に載っているから、できなくてもどんどん教える。
 教えたのにできないのは、子どものせいなのだ。
→その学年で一番教えなければならないことは何なのか、重点目標を作ろう!
 1年生で、掛算、割算、分数はいらないよ!
 そして、子どもができないのは、先生のせいだよ!!

最後の一文は、強調して言わせてもらった。

私のつたないネパール語で通じたかしら?
かなり熱弁したから、気持ちは通じたと思う。

0 件のコメント:

コメントを投稿