2011年6月28日火曜日

公開授業


ナマステ ウッジョールです。

31日間の村生活が、終わった。
長いようで短い期間だった。
昨日、一昨日の2日間で、公開授業と教材作りのトレーニングをした。
一言、「疲れた!」
しかし、久しぶりに仕事した!っていう充実感があった。
ここに至るまで本当に大変だった。
1ヶ月、主に算数を教えている先生に付きっ切りで
私の授業のノウハウを教えた。
57歳のY先生は、とてもいい先生だった。
ネパールでのキャリアも長く、算数一筋で教えてこられたY先生は
私にキャリアもプライドもズタズタにされながら、それでも
非常に熱心に私から私のつたないノウハウを学んでくれた。

そして、彼はこの村初の公開授業(ネパールではほとんどしない)をしてくれた。
集まってきた先生達も、他の先生の授業をまともに見ることも初めて。

しかし、ここはネパール、どんなことがあってもおかしくない国。
やはりハプニング続出。
当日、私の心配していたことが起こった。
参観する先生が時間通り来ない。
10:00からの予定が始まったのは13:30。
さあ、授業を始めようと思ったら、今度は子どもたちがいない。
午前中の授業が終わると、カザ(軽食)を食べるために家に帰る子どもたちも多い。
そして、そのまま家で。なんていう子どもはたくさんいる。
先生が10:00に来ればそんな問題は起こらなかったのに・・・。

そんなこんなで始まった授業。
Y先生とても緊張しておられた。いつもの感じが全く出なかった。
考えていた問題も、違う問題を出したり、忘れていたり。
それで、当たり前だ。なんせ初めてのことばかり。
うまく行かなくても、この国でこの村で公開授業をしたことが
大きな一歩となったことは間違いない。

その後の授業反省会で、Y先生は自分はうまく授業はできなかったが
私と1ヶ月、一緒に授業をしたことは、今まで受けてきたどんなトレーニングよりも
一番、役に立った。そして、すぐ授業に使えることができたとおっしゃってくれた。
さらに、参観した先生方に、私から学んだ方法がどんなにすばらしいかを
熱弁しておられた。(照れくさい)
私は、悪いなと思いながら57歳のY先生に、
だめなところはだめとはっきり厳しく言っていた。
なので、反省会での先生の熱弁を聞いて、本当にうれしく思った。胸が熱くなった。
人に教えることが好きなY先生は、今後きっと若い先生に
このノウハウを教えていってくれるだろう。

私の1ヶ月村生活。大きな成果はないが、静かな湖面に小石を投じるように
波紋を作ることはできたのではないかと思う。
まだまだ、これで満足していてはいけない。
これを私がいなくなっても、続けていけるようにしなければならない。
ネパールの先生がネパールの先生同士、向上していけるように、
何とか小道、いや畦道でもいいから、作れるといいな。
ビールも飲まずにがんばった私に「ほんま、お疲れ!」と言いたい。
今日は、自分の部屋で静かに一人で乾杯かな!?

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