2012年2月13日月曜日
10泊11日の学校巡回の旅Ⅴ
ナマステ ウッジョールです。
この巡回の旅でもまた、村人から子どもから自然から色々なことを教わりました。
とにかく、厳しく貧しい環境の中でも、家族や地域で助け合いながら、
一生懸命暮らしていました。
愛情が一杯でした。
優しさや思いやりで溢れていました。
深い絆で結ばれていました。
子ども達も家事労働をするのは当たり前で、
水汲み、薪切り、家畜の世話、掃除、洗濯、食事作り、子守りなどして、
きちんと家族の一員として、役割を果たしていました。
自然に逆らわず、自然とともに暮らす生活が本来、人としてあるべき姿なのだと思いました。
そして、ネパールはヒマラヤ国です。
大変な思いをして行った村には必ず、美しい自然や風景を見ることができます。
山の上の村からは必ずと言っていいほど、ヒマラヤが見えます。
がんばって行った村からヒマラヤが見えると、疲れが一気に吹っ飛びます。
見ていて飽きません。
この美しくすばらしい景色は厳しい環境の中で生活している村人へ
神様からのご褒美のような気がします。
ネパールは本当にドゥッカ(大変・苦労)の多い国です。
しかし、人の心の豊かさや大らかさも多い国だと感じました。
10泊11日の学校巡回の旅Ⅳ
ナマステ ウッジョールです。
今回の巡回はとにかく、行くことに意味があると思い、決行しました。
だから、一日しか訪問できないのです。
たった一度の訪問で何も伝えられないし、教えられないことはわかっていますが、
一日だけでも日本人のミス(女性教師)の授業を受け、楽しく勉強すれば、
子ども達の経験になるのかなと思い、自作教材を使って、私も一生懸命教えてきました。
どこの学校の子どもの本当にかわいかったです。
日本人を初めて見た子ども達ばかりです。
すごく興味があるのですが、少し離れたところからじーっと見つめています。
近寄ると逃げていきます。
しかし、授業では、はじめはかなり緊張して、何を言っても反応がないのですが、
楽しく授業を進めていくうちに、
「次は何だ?」と興味津々で目をキラキラ輝かせながら、
私の言うことを一所懸命聞いて、勉強してくれました。
終わった後は、子ども達も先生も
「ミス、次はいつ来てくれるの?」 「明日も来てね!」と言ってくれます。
とてもうれしいですが、とてもつらいです。
もうこの子達とは二度と会えないだろうなと思うと、胸が締め付けられます。
別れのときはいつも、後ろ髪を引かれる思いでした。
10泊11日の学校巡回の旅Ⅲ
ナマステ ウッジョールです。
そして、学校も大変でした。
リモートエリアの学校は粗末な建物だけがあるといった感じです。
勉強するための机やいすの数が少ない、
子どもの数は多いのに、教室が狭い、暗い、寒い、道具がない。
トイレも水道もない学校もありました。
厳しい環境の中、子ども達も先生も毎日通うのが大変です。
それでも、がんばって来ている子ども達はえらいと思います。
巡回しなければ、わからなかったことが一杯です。
「ネパール人はなぜ時間を守れないのか?」
「先生は、なぜ教材研究して、きちんと教えないのか?」などなど
マイナス面ばかりがつい目に付きます。
しかし、この厳しい生活環境の中、学校に来ているだけでも、すごいことではないですか!?
リモートエリアで先生をしている人は地元民じゃないことが多いです。
なぜか?
先生になるだけの教育レベルに達することが、まだまだ難しいからです。
だから先生は、よその町からやってくるのです。
その先生も、もちろん家から通うことができませんから、村にホームステイしながら、
子ども達を教え、週末は歩いて、何時間もかけて家に帰るという生活をしています。
そんな暮らしの様子を知ってしまったら、
「授業の準備をきちんとしてから、学校に行ってください。」と強く言えなくなりました。
10泊11日の学校巡回の旅Ⅱ
ナマステ ウッジョールです。
次に生活が大変でした。電気がまだ通っていませんでした。
水は共同の水汲み場が作られていました。
それでも、毎日水を汲みに行かなければなりません。
私はこの11日間で、1回だけ洗髪しました。全身を洗うことはできませんでした。
家の人が苦労して運んできた水を粗末に使うことはできません。
川や水汲み場に行けば、洗えるのですが、冷たくて手足、顔を洗っただけで凍りそうでした。
諦めました。
水が少ないので、米を作ることができず、トウモロコシや麦、ジャガイモを作っています。
米は町で買って、すべて担いで運んでくるのです。
村人の生活は本当に厳しいです。
にもかかわらず、お世話になったどこの家でも、
粗末ながらもご馳走を振舞ってくれ、手厚くもてなしてくれました。
自家製ロクシー(お酒)、ダヒ(ヨーグルト)、ミルク、鶏、ヤギの干し肉など
おいしいものをたくさんいただきました。
夜は火を囲んで家族みんなが集まり団欒し、いろんな話をします。
そして、寒いのでみんな寄り添って寝ます。
巡回中は9時までには寝ていました。早寝早起きです。
10泊11日の学校巡回の旅
ナマステ ウッジョールです。
とうとう、行ってきました。
私の担当地域で一番のリモートエリアに。
11日間で8校巡回してきました。大変でした。でも、楽しかったのです。
何が大変って、まず、行くのが大変でした。
11日間で、車に乗ったのは、初日の1時間だけで、後はすべて徒歩でした。
1日に1回だけ行くジープには、荷物も人も一杯で、屋根にも人が一杯乗っています。
道はもちろんガタガタのデコボコで、川も走ります。
私は幸いに運転手の隣のシートのある席に座ることができました。
(でも4人乗ってるので、キツキツです。)
車の行ける最終地点に到着した後は、歩くしかありません。
どんな場所であっても、ひたすら歩くのです。
上り下りも川も岩も田畑も林も道なき道をとにかく歩くのです。
私にはそれが道なのかどうかさっぱりわかりませんが、地元の人はどこを通ればよいのか、知っているのです。
だから、私は道案内してくれる地元の人について行くしかありません。
歩くのが速いので、必死です。
でも、やっぱりついて行けません。(私のためにゆっくり行ってくれているようなのですが)
相手はサンダルなのに何故?!
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