2011年5月7日土曜日

教科書


ナマステ ウッジョールです。

ネパールでも、新学期が始まり、
また私は村の学校を巡回しています。

日本では、新学期が始まると、当然のように
全ての児童に教科書を渡すことができます。
数が足りないや教科書が届いていないなど、
あってはならないことですよね。

しかし、ネパールでは、そんなことがあって当たり前なんです。
新学期が始まったにもかかわらず、教科書が届かないと言う理由で
先生達は授業をしません。
子ども達は学校に来ているのに教科書がないから
授業ができないと言って、授業しないで、
先生同士雑談して、帰ってしまうなんてことも・・・。

そして、ようやく教科書が届いても、数が足りない、算数の教科書が
来てない。5年生が届いていないなど、よくまあ、そこまで
いい加減にできるなと思うほど、いい加減なのです。

しかし、村の学校を巡回することで、教科書がどのように
運ばれてくるかということを知ることができました。

今回は私の家から、歩いて5時間半かかる村の学校に行きました。
ほんまに疲れました。
一緒に行った先生が「今日は、教科書を運ばなければいけないから
途中、店に寄ります。」と。
その店には、教科書が届いていました。
ここまでは、車で運ぶことができます。
その先はどうするか、もちろん人が運ぶのです。
先生は、2人の担ぎ人を雇い、そこから2時間かかる山の上の学校へ
運んでもらっていました。
私は、一人で歩くだけでも大変だったのに、
彼らは、一人30kgはあると思われる教科書を一人は裸足で
もう一人はサンダルで、運んでいったのです。
すごい!!!としかいいようがありません。

それなのに、その学校でも、当然のように数は全く足りていませんでした。
どういうこと!!!
だけど、ネパール人はこんなことで怒ったり、文句言ったりはしません。
なぜなら、それが当たり前のことだから。

これでいいのかどうか(たぶんあかんでしょう)わかりませんが、
またまた、ネパールの現状を見せつけられた瞬間でした。
ネパールラヘチャ!(やっぱ、ネパールだったんだ!)

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