ナマステ ウッジョールです。
今日はティーズという女性のお祭り。
どんな祭りか簡単に言うと、女性が伴侶の健康や長生きを願う祭りだ。 ヒンドゥー教の教えから来ている行事の一つである。
既婚者はだんなのため、未婚者は婚約者や彼氏、または好きな人のために、
神様に健康安全延命祈願するのだ。
では、どのようにするのか?
女性はみんな赤いサリーをまとい、ここぞとばかり着飾る。
その日は、日の出とともに、何も食べずに過ごす。
水も飲んではいけないらしい。
その代わり、前夜に力がつく食べ物をたんまり食べる。
「キール」というミルク粥や「ギウ」という牛や水牛のミルクから作った
バターのようなものを、ご飯にかけて食べる。
この2つは私にとって、苦手No1.2を争う。
「キール」はとにかく甘ったるいのである。
「ギウ」はかなり動物くさいのである。
(食べられないわけではないが、できるだけ避けている。)
マンディール(ヒンドゥー教の寺院)や村の集会所などに
集まり、自作の歌を披露したり、踊ったりするのである。
歌は女性の思いがたんまり詰まっている。
例えば、「出稼ぎに行っているだんなのことを、毎日心配しているが
だんなからは、連絡がない。私がこんなに思っているのに、どうして
彼は、何も言ってこないの?」とか、
「昨年は、親が亡くなり、子どもも病気になり、つらいことがたくさん
あった。どうか今年は、家族が元気でいられますように。」と言ったようなことを
自作し、日頃の鬱憤(?)や悲しみなどを歌にして歌い、
ストレスを発散しているとともに、
女性達でそれぞれの思いを共有し合っているように思う。
とても、共感できる歌を歌った人には、大きな拍手がおこる。
私からすると、なんで女性だけが、
男性の健康安全延命の祈願をするのか。それも、何も食べないで。
男性は普通に食べているし、その日の食事はもちろん女性が作るわけで。
男性も同じようにすればいいのに・・・と思ってしまう。(外国人感覚かな?)
一方で、昔からの行事をとても大切にし、守っていることは素晴らしいと思う。
ネパール人は自分達の伝統行事をとても誇らしく思っている。
多くのネパール人が、日本でも、同じ行事があると思っている。
(これには、びっくり!)
とにかく、ヒンドゥー教徒の女性にとって、
とても大切な伝統行事であることは間違いないし、
この日を待ち望み、楽しみにしていることも間違いない。