2012年1月23日月曜日

タリム ディヨ(トレーニングをした。)


ナマステ ウッジョールです。

3日間のタリムをした。
現在、近くに小学校教諭の隊員が3人、配属されている。
そのラムロ(よい)な機会を活かして
3人で、それぞれの配属管轄校の先生たちを集めて
小学校レベルの算数の授業法を教えるためにトレーニングをした。

3箇所回って、教えたわけだが、
どこも共通した「やっぱ、ネパールやねー。」という問題が起こるからすごい!

どんな問題か?
「あんたたち、それでも先生か?」と思う場面がたくさんある。

まず、絶対に時間通りに始まらない。
10時からと言っていても、みんな来ないので、
最低でも1時間は遅れて、始めなければならない。
連絡の徹底ができていないのも、大きな原因の一つである。
その日の朝に、会の連絡をもらったなんて先生もいた。

次に、話をちゃんと聞かない。
前で、人が話しているのに、まったく聞かずに、自分勝手に話している。
指導方法や、作り方など、わかりやすく見本などを見せて説明したのに、
「どうするの?」や「これ、何に使うの?」など
まるで、しつけのされていない子供のように、訊いてくる。
「何のために、このタリムしてるのか意味わかってます?」
自分の意見や言い分だけ言って、人の話は聞かない。

そして、整理整頓ができない。
教材作りを始めると、自分の周りの荷物を片付けることなく
作業を始める。
もちろんごみは散らかし放題で拾わない。
作ったものを整理しながら、道具を片付けながら作業をすることが難しい。
だから、自分の作ったものか、人が作ったものかわからなくなることもあるし、
物がどこに行ったかわからなくなることもある。

さらに、算数ができない。致命的!
小学校の算数を教えている先生を対象にしたトレーニングにもかかわらず、
分数の意味をよく理解していない先生もいる。
「1/2 と2/3ではどちらが大きいでしょう?」と尋ねたら
「1/2」と答える先生もいる。
私たちは自分たちで作った教材を使いながら、模擬授業をしているが、
先生たちも、見てすぐに「2/3のほうが大きいんだ!」とわかってくれる。
子どもと同じ反応である。

指導法改善以前に、先生たちの教科内容理解を先にしなければならない。

これが、3箇所とも共通問題だから、ネパールすごすぎる!

最近の私の模擬授業は、
先生相手であっても子どもに教えるのと同じようにしている。
そうすることで、先生たちが子ども目線に立って、学ぶことができるし、
先生たちの教科内容理解も進む。

それにしてもやはり、先生たちの経験が少なすぎる。
今回のタリムでも色々なことがわかった。
はさみや分度器などの使い方もままならない先生もいる。
それをどう解決すべきか?
3人で考えたが、やっぱり先生に変わってもらうしかない。

こうしたタリムを続けて、先生たちに経験を積んでもらうしかないだろう。
時間かかるなーー。2年は短すぎだな!

3人合同のタリムはお互いに得られるものが多いし、
役割分担しながら、短時間であっても、充実した内容で進めることができた。
いろいろな問題山積の教育現場であるが、
こうして、3人で共通理解しながら、タリムをしたことは
本当に楽しかったし、有意義であった。(私たちにとって)
これが、ネパールの先生に有効であったかどうかは、わからないが・・・。

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